最近のマスターグレードをはじめとする旧キットのリニューアルは出来もよく、 発売もほぼ1,2か月に一作品ぐらいのペースで行われています。それにあわせて 模型をつくるためのマテリアルも発展し、改造など簡単に行える環境もそろって きました。

そこで MG としてリニューアルされる見込みのないMSを、旧キットの改修で 自分なりのリニューアルを行なおうと思います。題材には旧 1/100 MSVプロトタイプドム をあげました。このキットの発売は 1983年で、18年も前のキットです。以前に 同じように改修したガルバルディβよりも 難物そうです。

■ 自分のイメージでコンセプトデザインを描いてみる

自分の中にあるプロトタイプドムのイメージをイラストにしてみました。 最近のリニューアルキットはデザイナーのカトキハジメ氏のイラストを イメージソースとして実現されていますが、自分で改修をする場合でも イメージを紙に描いておくと、作っている間のデザインの一貫性が取れると 思います。自分で描いたイラストを見て、やはりMGをはじめとする最近の デザインに影響されていることに気づきました。(デザインはボールペンで手描きです。) 先にイメージを固めておいてから、旧キットの問題点を洗い出そうと思います。 デザイン画は運良くほぼ 1/100 サイズで出来あがったので、各パーツをこれに あわせていきます。詳細な設計図などは作りません。 ← Prototype DOM コンセプトデザイン By Takeshi Itoh (クリックで拡大)

■ 旧 1/100 キットをストレートに組んでみる

ベースとなる旧キットを仮組みしてみました。キットの完成写真では塗装してある ためか、結構出来がよく見えたのですが、実際組むと自分の目指すバランスと随分 異なります。早速後悔していますが、とりあえず自分の目標にどれだけ近づけるか、 イメージしてみます。気になる部分としては 腕が太い 頭が大きい 下半身、特にスネが貧弱 モールドなどが今の目で見ると単純 などがあげられます。ただ、MSVのプロトタイプドムとしてはこれでも結構格好良い ので、キットの良さを生かしながら目標のスタイルに近づくようにしたいと思います。 旧キットなので可動箇所は少ないですが、今改修では市販のポリパーツなど で関節新造もしようと思います。ただし以前 1/100ガルバルディβを制作したときに 自作の関節の保持力が弱く、時々倒れてしまうことがありました。 今回は目標として 「ポーズは仁王立ちとして、可動範囲を広げるのではなく、 立ちポーズが決まるように関節を改修する」 としました。

■ How to Build ?

今後は改修の経過を報告していきます。まずは足から入ろうと思います。

• 脚部の改修 2001/07/28 更新
• 腕部の改修 2001/08/06 更新
• ボディー・頭部の改修 2001/08/18 更新

■ 完成記事

苦労の末、完成させました。表面処理や左右パーツのシンメトリーなど まだまだ反省点も多いのですが、目標を達成し楽しんで作ることが できました。

YMS-09 プロトタイプ・ドム完成記事