MSM-04 ACGUY

  1/100 アッガイ(ACGUY) BANDAI TV Series Kit

 
Abstract

旧TVシリーズ1/100アッガイを頂いたので、このキットを徹底改修しようと考えました。 コンセプトデザインをおこし、それに近づけるようにしています。
CONCEPT [コンセプトデザイン]
旧TVアニメ設定を参考に、スマートにかつ力強くなるようなイメージで描きました。 模型作品はこのスタイルに出来るだけ近づけるようにしています。
個々の改修ポイントについては製作過程を「Build Up Old Model」(製作記)にまとめてあるのでそちらも参考にして下さい。

ACGUY
Compare with old model [旧キットとのプロポーション比較]
ベースとした旧1/100キットとの比較写真です。設定上ザクをベースとしているので MGザクと並べても違和感がないようなスタイルにまとめています。頭部の大きさは ほとんど変わりませんが、胴体を幅詰めすることで頭部を大きく見せています。
伸縮する右腕以外は全て関節をボールジョイントに置き換えています(足首は固定)。 可動範囲は広くないですが、微妙な立ちバランスをとれるようになっています。

Photographs

完成したアッガイの写真です。各写真をクリックすると、少しだけ拡大されたものを見ることが出来ます。

ACGUY FRONT PHOTO1 PHOTO2 PHOTO3
PHOTO4 PHOTO5 PHOTO6
Construction

各部の改修について簡単に説明します。詳しい改修内容については「Build Up Old Model」を参照して下さい。 写真はクリックで拡大できます。

[胴体/頭部]
胴体は頭部とバランスがとれるように大幅に幅詰めを行なっています。腕と足の基部も エポキシパテで作り直しています。
頭部は大きさはキットのままですが、モノアイレール部分で一度切り離し、 バランスを調節して再度組み立てています。バルカン部分はランナーで作り直し、 ノーズも短くしてダクトを作り直しています。
HEAD
モノアイはHアイズとバーニアパーツの組み合わせで、ポリキャップで左右にだけ 動きます。頭部内部は適当なパーツでディテールアップしています。 HEAD
[背面部]
ランドセルは MGザクのものを流用しています。ザクをベースとしていることを 想定しているからです。ノズルは市販パーツに交換し、基部に防水用のカバー風の 工作をエポキシパテで行なっています。(ほとんど見えません。)
ザクの動力パイプの口も市販パーツで塞いでいます。
Backpack
[腕部]
腕部は上腕, 下腕ともに5mmほど短くしています。右腕を爪つき、左腕をバルカン内蔵と 解釈しました。右腕の伸縮関節と爪の展開ギミックはキットのものを使っています。左は関節カバーとしてプラ製のスプリングを用いています。
ARM
[脚部]
脚部は太腿は関節を切り飛ばし、新造しています。股間の付け根の関節はプラ製スプリングで隠しています。膝下と足首は5mmほど幅詰めしています。 膝関節のジャバラモールドはパテで延長してそのまま使っています。足首は固定にし、 膝下パーツも形状をすり合わせています。足首周りのジャバラをパテで再現しようと 思いましたが、あまり美しく仕上がりませんでした。
FOOT
足裏はキットの使わなかった腕を輪切りにしたものと市販パーツ、エバーグリーン のプラ棒ででぃてーるアップしています。足裏は2mmほど高くしてあります。 この部分はそれほど精度の高い工作をしていません。 FOOT

 
Coloring

塗装は茶色い部分、黄土色部分ともに、レッドブラウンをベースに して、いろいろな色を納得するまで調色しています。(細かいレシピを覚えていません。) クリヤーイエローを混色して黄身がかった色にしています。 下地ベース色はタミヤのサーフェーサの上に、ブラックに 近いグレーを使っています。その上に目的の色をエッジを暗く残すようにして 重ねています。茶色、黄土色、グレー(手の先など)、爪のスーパーシルバーを ラッカー塗料で塗装し、腕や足のジャバラ部分(スプリング含む)をエナメル塗料で 塗っています。墨入れはエナメルのハルレッド+ブラックで、少しだけ汚れを入れて います。

 
Finished

今回はマーキングに市販のデカール、他MGキットのシール/インスタントレタリングの流用、それに市販のインスタントレタリングも使ってみました。他のキットの流用では 「MSM-04」の文字が見つからなかったからです。(コンセプト画のマーキングが少しうるさいので)結局仕上がりをみてから貼る位置を決め直しました。貼り終えた後、トップコート(艶消し)で仕上げ、マーキング上にボディーと同系色を軽く吹き付けています。 これでマーキングが目立ち過ぎないと思います。

かなりの難物でしたが大変楽しく製作出来ました。特に塗装は楽しかったです。 工作の詳細と経過写真は「Build Up Old Model」 を参照して下さい。

 
Plastic Model World