RGM-79 GM

  1/100 GM BANDAI MG Series Kit

 
Abstract

MGシリーズRGM-79 GMを製作しました。本来の設定通り RX-78ガンダム(ver 1.0)を ベースとしていて、模型としても金型を流用しています。解説書の完成見本 ではスタイルが良過ぎる印象があったのですが、実際組んで見るとGMらしい 頼りなさそうな雰囲気が十分出ていると思います。

現在(2002.1)では 1/144 HGUCシリーズの GM や MGガンダム ver 1.5 をベースと した GMへの改修キットが発売されていますが、前者はアニメーションのイメージを 尊重し、後者は現行のMG風ラインを踏襲した力強いものになっています。今回は MG GM キットの素性を生かして、この細みで頼りないスタイルを生かした上で 現行のMGシリーズに並べられるようなものを目指しました。その上でアニメーション のイメージをできるだけ採り入れようとしています。またリアルタイプを意識した マーキングを多少施しました。

GM
GM HEAD 改修項目を以下のようにしました。
  • 頭部を丸く(エッジを落す)
  • 不要なモールドをなくす
  • 手首の作成
  • 足首周りの改修
  • アニメ設定の片側サーベルの実現
  • 胸部ダクトフィンの新規作成
左写真は頭部アップです。キットのままと印象が変わっていると思います。 (クリックで拡大します。)

Photographs

MG GMの写真です。各写真をクリックすると、拡大されたものを見ることが出来ます。 一番左の写真はフラッシュを使って明るくしたものです。

PHOTO1 PHOTO2 PHOTO3 PHOTO4
Construction

写真はクリックで拡大できます。(一番下の塗装前写真を除く。)

[頭部]
頭部はアニメーションのイメージに近づけるために、カメラ部から上部にかけての エッジをペーパーでなくしています。これでかなり丸みを帯びた雰囲気になります。 また下部1mmほど削りこんで口元が短くなるようにしています。 この時できるだけラインに変化をつけず、平坦になるようにしています。
HEAD
[胸部]
胸部と肩はキットのモールドを消して、胸部はMGガンダム ver 1.5 に準じた ラインをスジ彫りしました。ダクトはキットのものを枠だけ残して、0.5mm プラ板を使って作り直しています。可動はしません。コックピットハッチも 黒い部分のモールドは消して、できるだけあっさりするようにしました。 そのかわりに目立つマーキングをするようにしています。
BODY
[バックパック]
バックパックはキットのものを使っていますが、アニメーション設定に合わせて 片側をプラ板で塞いであります。キットのバスーカラッチは面白いアイディア だと思いますが、試作機のガンダム以上の機能(腕のシールドマウントを除く) があると、GMらしくないような気がします。
Backpack
[腕部]
腕はキットのものをそのまま使っています。手首は握り拳はエポキシパテから 作っています。今回は力強く良いものができました。甲の部分はキットの部品を 使い、親指以外の部分を先に作ってから最後に親指を作ります。手首周りは 貧弱だったので、(いつもなら角バーニアを使うのですが) 今回はプラ板で 四角く囲って見ました。シールドはラッチでのみ接続するようにしました。
HAND1
ビームスプレーガンを持つ右手は、キットの平手を曲げて使っています。そのため 武器には接着しています。この片手を自作し、もう片方を平手の加工にするという パターンが私の中でかなり定着しているようです。
前腕のモールドはほとんど消しています。変わりにラインデカールを貼って 間を持たせるようにしています。
HAND2
[脚部]
脚部はほとんど無改修ですが、足首のシリンダーだけ新造しています。 5mmプラパイプと 2mmのプラ棒を使っています。一度足首から削りとり、 固定で接続しています。元々固定のシリンダーモールドがあったので、 新造しても可動範囲の妨げにはならないと思います。
FOOT
[改修・全身像]
ここまでの改修を行なって仕上げ処理に入る前の段階の写真です。全身に渡って 不要なモールドは消すようにしています。シールドも消しました。太腿だけは 残してあります。(太腿のモールドは好きなんです。)
頭部の改修とモールドを変更するだけでもかなり印象が変わると思います。 今回細かい改修が多かったのですが、その割に仕上げが荒くなってしまった ことが反省です。特に自作手首の出来が良かっただけに、もう少し丁寧に 仕上げ処理をすれば良かったと反省しています。
GM PRE

 
Coloring

白い部分はホワイトにくりやーブルーとブラックを少々混ぜたものを使っています。 赤い部分はモンザレッドにクリヤーオレンジと黒を少々混ぜたものです。 ともにベースを黒(またはそれに近いグレー)で塗装し、その上からエッジに 影を残すように重ねて塗装しています。塗装後にツヤ消しのトップコートを 使っていますが、失敗し、再塗装した部分もあります。(クリヤー系の色が 浮いてしまう時があります。)
墨入れは今回はエナメルのフラットブラックを使いました。細かい部分は全て エナメル塗料で塗装しています。

 
Finished

キットに附属するドライデカールとシール以外に、市販のラインデカールを 前腕と足に使っています。これはモールドを減らしたことに対してのメリハリ を持たせることと、旧リアルタイプGMを意識してのことです。本当はもっと 使いたかったのですが、うるさくならない程度に押えました。マーキング類は 定着後、下地同系色を上から軽く吹きかけて浮かないようにしています。

 
Plastic Model World